2017年5月3日水曜日

GIMP 渦巻と吸い込みを使った天底(Nadir)処理

インドアビューのPhotoSphereを見ていると、周りから中心に向かって絞り込んだような天底の画像処理を見かけます。あれと同様な画像処理をGIMPでやってみました。

事前処理としてG'MICで極座標変換をしておきます。

最初に処理したい範囲を自由選択等で選択します。次にツールバーで「フィルタ → 変形 → 渦巻と吸い込み」を使います。渦の方向値をゼロとすると真っ直ぐ中心に向かって吸い込みが出来ます。吸い込む量と半径は最大とします。

天底はスタンプで処理可能ですが、床の模様等に因ってはかなり面倒なので、手抜きしたい時には手軽な方法です。

20161128_渦巻

20161128_渦巻2

20161128_before

20161128_after


この記事はずいぶん前に書いていたのですが、投稿するのを忘れていました。


[p.s. 2017/08/24] 画像編集後に回転出来なくなる方へ
安定版のGIMP 2.8.22を使うと、GPano(Photo Sphere XMP メタデータ)が欠落します。GIMP開発版ではGPanoも保存されます。開発版のGIMPを使用するか、編集後にGPanoを付加してください。

参照:How to add mandatory Photo Sphere meta data to an equirectangular image


[p.s. 2017/09/25] コメントを頂くのはありがたいのですが・・・

いとうべっくさんへ、ご期待した返答では無かったのかも知れませんが、一ヶ月も経つのに何の返事も無いのは何なんでしょうね? 解決した等の一言の返事も頂けないのは別のサイトでご指導を得たからなのでしょうか?

べっくさんのGoogleマップへの投稿を見てみると、すでに解決はしているようです。

Googleマップヘルプフォーラムへの投稿を読んでみると、あなたは 教えて君 ですね。

2017年5月2日火曜日

スマホでPhotoSphere撮影時のテクニック

スマホでもちょっとだけ工夫をすれば綺麗なPhotoSphereを撮ることが可能です。私は三脚や一脚の上に自作のパノラマ雲台を乗せ、なるべくレンズ部分を中心に回転させて撮影しています。この時に下向きのショットでは画面を確認し〇印を中心に合わせるのが困難です。三脚使用時には手鏡を使って画面を確認すると便利です。時には日差し除けにも使えますよ。

手鏡が無い時はどうしようかと悩みますが、画面を見れるくらい大胆に下げちゃって撮影してみても、意外と上手くつながります。レンズ部分を中心に回転するという大原則を破っても、今のGoogleカメラは賢く綺麗にステッチングしてくれるんです。もちろん天底以外の部分も綺麗につながってます。

確認のために三脚のエレベータを上げた状態で撮影したものと、下部の撮影時のみエレベータを下げて(-16cm)撮影した天底の様子を下記に貼り付けます。三脚を置き直したので同一の場所ではありません。右側がエレベータを下げたものですが、これくらいならば画像ソフトで三脚を消す編集も簡単です。
※機種によって異なるようですが、私の機種だと天頂と天底は3枚撮影して合成します。

20170502_A

20170502-16_B


下記は一脚を使って撮影した事例です。卑弥呼のラッピング車をフェンス越しに撮影したものです。車体にフェンスが掛からないように一脚を高めで撮影し、天底用の3枚は一脚を短くして撮影しました。もう少し背丈が有ればこんな苦労しないけど・・・
※写り込んだ雲台を消し忘れてます  

2017年5月1日月曜日

Local Guides Connect の Signatureの書き方

署名の設定のインフォメーションでは詳細はモデレータに聞けとなってます。聞くのも面倒なので「Signature」を検索して下記記事を見付けました。

下記の様に、普通にHTMLのaタグで書けばよいみたい。

Jun Kino (junk0128)<a href="https://www.google.co.jp/maps/contrib/112055745597127910802/photos/"> ▶ My contributions </a><a href="https://junk0128-jpn.blogspot.jp/"> ▶ My blog</a>

LGCにログインし、自分のアバターをクリック、マイ設定、個人情報の署名欄です。

2017年4月27日木曜日

Nadir Patch サイトの紹介 ※三脚消しに便利です! 天底パッチ

Local Guides ConnectSVTPを見ていたらオンラインで天底編集可能なサイトが紹介されていました。元の投稿はEquirectangularイメージを6 cube facesに変換し編集する方法が書いてあるのですが、返信のところに NadirPatch.com VR photography tools が紹介されています。ちょっと使ってみたらとても便利なので紹介します。オンラインで下記4種の変換が可能です。

  1. Sphere => Cube
  2. Cube => Sphere
  3. Tripod => Patched
  4. Tripod(Sphere) => Patched(Sphere)

1の変換でフラットな6面に変換出来ます。これで普通の画像編集ソフトで変換可能になりますので、天底の三脚消しなどが簡単に出来ます。編集が終わったら、2の変換で元のEquirectangularイメージに戻せます。予め天底用の画像を作成しておけば、3の変換で天底の画像と合成が可能です。天底の画像はマウス操作でサイズと角度を変えることが出来ます。4の変換ではEquirectangularイメージと天底画像の合成が可能です。

サイトへのアップロードは20MBまで、ファイル形式はjpg, png, tif の三種類に対応しています。サイトへのアップロード以外にDropbox、OneDrive、Googleドライブからの転送も使えるようです。下記は4の変換時のスクリーンショットです。天底用の画像をリサイズ中は透過で元画像が見えるので、サイズ合わせが簡単です。Createボタンで作成し、Equirectangular projectionの「Download」をクリックしてダウンロードします。

※ダウンロードしたファイルのGPanoはPoseHeadingDegreesが削除されていました。要補充! 「可能ならば追加してね」とリクエストしてみました。
p.s. 返事有り、開発チームに改善要求として転送するそうです。アップデートした時は通知してくれるらしいです。

20170427_nadir-patch

※天底用のイメージはGATAG フリーイラスト素材集のパブリックドメイン画像を透過pngに変換して使用しました。実際の方角とは合わせていません。

before

after


[p.s.2017/05/02] 以前この手のツールを探した時には見つからなかったので、少し調べてみました。PanoToolのメーリングリストのアーカイブ(2016/11/04)に紹介記事がありました。リプライには20MB制限の事についてなど、ちょっと辛めの意見が書かれてます。後はご自身の判断と自己責任でお使いください。


下記はGimp + G’MICで作成したものです。

2017年2月28日火曜日

Streetview Publish API について

(p.s. 2017/07/02) Street View Publish API が一般公開されました。現時点では英語のみです。

情報元:Local Guides Connect 


ストリートビュー・エディタの提供が2017年3月30日に終了し、Street View Publish API が新たに提供されるそうです。※情報元 サードパーティのツールに期待したいけど、無償で使いやすいツールが提供されることを期待しよう。取りあえず無償提供予定の ”panoskin” に注目

ココを見るとベータテストに申し込むためのフォームへのリンクが有りましたが、守秘義務が課せられるので申し込みは止めときます。”Streetview Publish API” を検索してみても、今のところ公式公開情報は見つからないです。

先ずは、リスティングあるいは画像に付加したジオタグの位置にPhotoSphereをPCでアップロードすることが出来ればOKです。次に使いやすいGUIのコンステレーションツールです。※要は、Viewsの時の constellations が欲しい!

DIY Constellations の書き方忘れてしまった。※下記は旧ブログからコピー


2017年2月27日月曜日

デジイチでPhotoSphereの撮影(仰角15度)

デジタル一眼レフ用のストリートビュー撮影機材を使用した撮影では、7.5度仰角を付けて周囲を4枚撮影し、天底の三脚部分は写らないのでデジタル加工しているようです。これを参考にし同様な撮影を手持ちのパノラマ雲台で撮影してみました。手軽に撮るために仰角は15度に設定しています。真下と三脚をずらして撮った写真を別途に撮影しています。撮影機材は35mmフルサイズのEOS6D、SIGMA 8mm 円周魚眼、Nodal Ninja 4、PTGui Pro です。自分の影が写り込まないようにスマホのアプリでリモート撮影も可能ですが、ワイヤードリモコンで撮影してます。※最新のNN6だと仰角7.5度も簡単に設定出来るようです。

左側は周囲の4枚だけで作成した天底で、仰角を付けたため不足する天底部分は黒くなってます。中央は三脚部分が分かるように合成してみました。これを見ると仰角15度はちょうど良い角度みたいです。右側は三脚消し用の画像と合成し完成した天底です。

20170226_nadir2

20170226_nadir3

20170226_nadir4

天頂部分の撮影は簡単なのですが、青空の場合は合成に必要なコントロールポイントの検出が難しいので、仰角を付けて天頂まで撮る方法は有効です。周囲の撮影は3枚でも足りるはずなので、天底用を含めて最低4枚で合成出来そうです。

カメラを手持ちや一脚を補助に使って撮影する時も三脚を広げたくらいの外から斜めに撮影すると、合成した時に足が入らずに出来上がるようです。