2018年4月24日火曜日

PTGui でCubicファイルを Equirectangular に戻す

PTGuiのVersion 11 beta 9 (20 April 2018) で正六面体画像(6 cube face images)から元の正距円筒図法画像(equirectangular image)へ戻すことが出来るようになったので使ってみました。天底用の撮影を行い合成すれば不要な機能ですが、これを手抜きしたり、スマホ等で撮影した時の天底を画像編集する時に使えば便利な機能です。PTGuiを使い始める前に、Nexus7で撮影した画像をPano2QTVR-GUIで6面の画像に分解し、天底をGIMPで画像編集後に元に戻していたので、これと同様なことが可能になりました。

1.PTGuiのツールバーから変換ツールを起動

20180424_cubic1

2.Outputを「Cube faces, 6 separate files」に変更

20180424_cubic6

3.Source filesにEquirectangularファイルを追加(ドラッグ&ドロップ)し変換。ファイル名にはそれぞれ .back、.bottom、.front、.left、.right、.topが追加されます。

20180424_cubic7

4.ソースと同じフォルダーにファイルが作成される(※画像編集済みのサムネイル)

20180424_6cubic

5.ExifToolGUIで確認すると、作成されたファイルのExif には FocalLength 15.3mmと書かれています。

20180424_cubic_exif

6.GIMP等で画像編集を行い、同じファイル名で上書き保存。※リネームしないこと

7.PTGuiを起動し、6個のファイルを追加する。Focal lengthの値とLens typeが表示されるのでそれを確認する。もしも画像編集でExifが削られた場合は多分ここで修正可能。(※未確認)

20180424_cubic8

8.6枚のソースイメージが表示されます(※画像編集前のサムネイルです)ふたつ前の6項を飛ばし、ここで天底ファイルを編集しても大丈夫。上書き保存するとソースファイルがリロードされ、Panorama Editorで再合成を確認出来ます。

20180424_cubic9

Image Parametersで確認するとファイル名に応じてYaw、Pitch、Roll値が設定されています。

20180424_imageParam

9.Metadataが欠落しているので、位置情報と向きを書き込み後に合成。ファイル名には Reconstructedが追加されます。作成された画像ファイルは多少サイズが変わるようで、今回の実験では幅が2ピクセル大きくなりました。サイズに合わせてxmp(GPano)のデータは修正されます。後は必要に応じてタイトルやカメラ情報をExifToolGUIで追加して終了!

0 件のコメント:

コメントを投稿